今週は、台湾からのお便りです。
中学2年生の時、全日本中学生選抜チームの一員として初めて、海外遠征というものを経験した地が台湾でした。 中学生であったにもかかわらず、地元のみなさまから “熱烈歓迎” を受け戦った第1戦は、コート上でのお互いの声が聞こえないくらいの大歓声につつまれて、大接戦の末に日本チームが勝利を収めました。 私の記憶が正しければ、確か5セット目のスコアは22対20で終了したと思います。
それから15年が過ぎて、今はアメリカチームの一員となって再び思い出の台湾の地を訪れるのは、何とも不思議な感じがします。
ようやく休みとなった本日は観光にでも ・・・ と気合を入れたのですが、あいにくの台風で外はザーザーの雨模様。 恨めしげに空を見上げても、何も変わりそうにないので、ほかに何かすることはないかと原稿を書きつつ、思考回路を働かせています。
今回は台風にひっかけて、人生の中の雨降りの日でも楽しく過ごせる、私が教わった方法をお教えします。
アメリカのスポーツ界では、かなり一般的になっていますが、スポーツ心理学者がチームのスタッフの一員となって、カウンセリングを行ったり、講義を聞いたりすることが多々あります。 カウンセリングといっても、仰々しい治療法を用いるといったことではなく、選手たちの単なる話し相手なってくれたり、悩みがあれば相談にのってくれたりというような至ってシンプルなものです。
しかし、そのシンプルな助言の中には、問題を解決するためのヒントがいっぱいありました。 私はオリンピックの3ヵ月程前に、自分の中で大あらしが吹き荒れて、ほとんどその中で沈没しかかっていたのですが、心理学の先生の 「物事に対する見方や言い回しを少し変えてみたら」 という助言で、それを実行してみたところ、再びオリンピックに向けて、帆を揚げることができました。
社会、あるいはチームといった組織の中にいる以上、自分の思う通りにコトが運ばないことがほとんどですし、それによってイライラしたり、がっかりしたりすることが多々あります。 これらをマイナス要素としてとらえるか、少し角度を変えてみて、自分が成長するためのプラス要素としてとらえるかによって、日々の過ごし方が変わってくるものです。 そして、どちらかの方法を選択するのは、他のだれでもなく、自分自身だということを忘れてはならないと思います。
(デイリースポーツ'97.8.19)
ヨーコ・ゼッターランドのスポーツ東西見聞録より
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