さてさて、先週の予告どおり、今回は私がUSAのチームメートたちと、2年ほど前にハワイはオアフ島の山中で行った 「ロープコース」 とはいったい何ぞや・・・ についてお話をします。
映画 「ジュラシック・パーク」 は、皆さんの記憶にも新しいかと思いますが、その恐竜たちがかけ巡った?撮影現場だったところから1kmほど山の中に入ったところに、私たちの目指すロープコースはありました。
USAチームのみならず、学校単位や各種団体がこのコースを共に体験することによって、より強い精神的結びつきを求めることを目的として参加することも多々あるそうです。
私たちは7、8人ほどのグループに分かれて、登山用のベルトに命綱をくくりつけ、工事現場でかぶる黄色いヘルメットをひっかぶり、虫よけスプレーを体中にぬりたくって、いざ、コースの第1関門に向かいました。
「パンパーポール(おむつポール)」 なるものにチャレンジ。 なぜこの名前がついたかは、皆さまのご想像にお任せしますが、これは電柱のてっぺんによじ登り、頂点にある小さなプレートの上に立って、ぶら下がっている革ヒモにタッチするように、飛び降りるものでした。
よじ登っているときは、チームメートの声援を背に受け、調子よくスルスルいったものの、いざプレートの上に立とうとしたら、足がすくんでしまい、かといって後戻りするなんてことはプライドが許さず、ポールに
カエルのようにしがみつくこと30分。
半泣きの状態でどうにかこうにか飛び降りました。
この他に、2人1組になって、地上15mの位置で、
Vの字に張ってあるワイヤーの上にお互い向き合って立ち、均等の力で押して相手を支えつつ、二股に別れる方向に進んでいく 「ハイブイ」 など、 全部で4種類のロープコースを丸1日かけて終えたあとは、肉体的よりも精神的疲労の方が大きく、 ホテルに戻るや、シャワーを浴びるのもそこそこに、 ベッドにもぐりこんでしまいました。
私にとって、この日のハイライトは、やはり電柱に止まったセミ状態だった最初の30分だったといえましょう。 飛び降りることに対する恐怖感、仲間はみんなこなしているのに、自分だけ出来ないかもしれないという疑心暗鬼な気持ちなど、自分の弱さに直面し、困惑していました。
仲間の助けに頼らず、自分で乗り切ろうとした結果、
ぶち当たった壁でした。人はお互い “寄り掛かる” と
共に倒れてしまうけれど、 “寄り添えば” 多くのことを乗り越えられる力が生まれる、ということを学んだ日でした。
(デイリースポーツ'97.11.18)
ヨーコ・ゼッターランドのスポーツ東西見聞録より
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