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ここ数年間というもの、私は3月の終わりから4月の初めにかけての時期を日本で過ごすことは、ほとんどありませんでした。
ナショナルチームの国際試合のシーズンがスタートするにあたり、その下準備の総仕上げの段階に入っているので、一段落して少しの休みをもらえるのは
5月の終わりも近づくころになります。
今年は日本でプレーをしているため、久々にこちらでの春のにぎわいを見ています。
先日、東京で用があったため、新幹線に乗ろうと新神戸駅へ行ったら、家族連れでごったがえしていました。 ひーこら言いながら電車に乗り込み、込んでいる理由を考えてみれば、それは春休みの週末・・・。
世間一般の暦とは異なる生活を送っている職業にある私は時折、このような事態に巻き込まれ、グッタリしてしまうことがあります。
まあ、しかし、電車に揺られ、時折出現する桜並木を眺めていると、いつしか薄桃色の世界に引き込まれて ♪サクラ〜、サクラ〜 と日本の春を堪能していました。
そして春は野球のシーズンの始まりでもあります。
冬のシーズンオフ、春期キャンプを経て、再びファンの前に現れる選手たちの体は実に、多くのことを語ってくれます。
今シーズンにかける意気込みや、冬の間にどれほど体を鍛え、余分なものをそぎ落としてきたか、ユニホームを通して見える筋肉は、新しいシーズンにどれほどの活躍ができるのかを占う、ひとつのバロメーターでもあると思います。
私がアメリカに渡ったばかりのころ、チームメートの何人かと海に行った時のこと、ひとりが私の水着姿を見て
「やせてるわね」 とコメント。 それを誉め言葉ととった私は、それから少しして、かなりの自己嫌悪に陥ることとなったのです。
今度は私が水着姿になったチームメートを見たら、やせてはいるものの、腹筋が仮面ライダーのように四角く割れているではありませんか。
ぎょっとして悠々として水際へと歩み去る彼女の後ろ姿を見送っていたら、ダビデの像と重なってしまいました。
ふと自分のお腹に視線をずらしたら、そこにあったのはてろんとしたおモチ。 がっくり・・・。
私はやせているかもしれないけれど、ぜんぜん締まりがないじゃないの。
それから約1ヵ月後に、またまたがっかりする出来事が起きました。 チームで行った体脂肪測定で、21%の結果を出した私。 チーム平均の15%をはるかに上回ったことにショックを受け、「めざせ、私も仮面ライダー!」
のスローガンを掲げ、その秘密を探るべく、チームメートウォッチングを開始。
その後の成果については、また来週。
(デイリースポーツ'98.3.31)
ヨーコ・ゼッターランドのスポーツ東西見聞録より
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