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先週号では、「体脂肪」 ということに少しふれてみました。 最近の日本では、上に乗るだけで体重とともに体脂肪率も測定できる体重計や、自分の身長、体重、年齢などをインプットし、両手で持って脂肪測定ができる機械など、健康グッズのコーナーに登場するようになりました。
私も何度か違う種類の機具を試してみましたが、それらの正確性はまずまずといったところだと思います。 前出のような機械がちまたに出回るようになったということは、日本人の食生活が次第に欧米化しつつある中で、身体の健康、特に
「肥満」 に対する意識のあらわれではないかと思います。
私がアメリカチームにいたころ、年に3回ほどチームで体脂肪測定を行っていました。 冬のオフ明け直後や、長期にわたる遠征の後とかに、抜きうちで実施されることもありました。
何故、遠征の後に? というのは、試合に行くと、スターティングメンバーと控えのメンバーとでは、運動量がかなり違ってきます。 しかし、食事をとらなくてはやはり戦(いくさ)はできぬ・・・。
運動量が減少している中で、どれだけ摂生できるか控えのメンバーたちの技量と意識度が測定の際に問われるのです。
私たちはチームの健康管理を引き受けてくれている病院の付属のリハビリセンターに行き、体脂肪測定専門の女性に測ってもらっていました。
そこに行くまでは私は、リハビリというのは、四肢の機能回復や言語障害に対して行われる、という概念が強くありましたが、「肥満を解消」
するためのリハビリもあるのだということを知り、かなり驚きました。
私たち選手は測定士に全身7ヵ所あるポイントを3回ずつ機具でつままれた後、今度は水中に潜って、体内の空気をできるだけはき出した際の体の重量を割り出し、これらの数値から体脂肪率を計算してもらっていました。
このことによって、一見やせて見える人が実は 「隠れ肥満」 だったり、体外の脂肪は少なくとも、体内の脂肪が多いというタチの悪いのもあるということを知りました。
チームメートたちを見ていると、食事に行くとオーダーをする際に、かなり意識をして食べ物の選択をしていました。 赤身より白身の肉、パスタソースでも、クリームよりトマトベースのもの、という具合。
スーパーで買い物をする際も、食品成分のラベルを見て、脂質の低い食品を買って調理したりと、我々選手にとって商売道具である体に、とても気をつかっていました。
彼女らの影響を受けて私も、食事に対しての意識が変わりました。
その結果、今や私の体脂肪率は11%。
5年の歳月をかけて 「変身」 を成し遂げました。
(デイリースポーツ'98.4.07)
ヨーコ・ゼッターランドのスポーツ東西見聞録より
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