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新しいサンダルを買ったにもかかわらず、いつ雨が降りだすかわからないので、なかなか履くことができません。
私は足のサイズが大きく (27.5cmあります)、まず日本国内では可愛いデザインの靴は買えません。
したがって海外で気に入った靴があると、少々値がはっても、まとめて買ってきます。 ようく吟味して好きなものを購入、末永く履くつもりでいるので、うっかりダメにしてしまったりすると、とてもクヤシイ。
8年間、サンディエゴという雨とは全く無縁の町で生活を送っていた私は、ヘタをすると傘すら持っていくのを忘れるありさまですが、これらの失敗を除けば、水滴したたるアジサイや、花壇の横をゆっくりとはっているマイマイが見られたりと、日本の四季を楽しんでいます。
思えば、このコーナーに書かせていただくようになって、ちょうど1年が過ぎました。
「読んでるよ。火曜のやつ」
と言ってもらえるのがうれしくて、今日まで書いてきました。 皆さん、どうもありがとう。
今後も、ハートを文書にこめてお手元に届けられたらいいナ、と思っております。
久々にのんびりした日曜日の朝、コーヒーを飲みつつテレビガイドを見ると、スピードスケートの堀井学選手の特集を発見。 さっそくチャンネルをあわせました。
メダル獲得の評判の高かった彼が敗退した、長野オリンピックから4ヶ月が過ぎましたが、インタビューに答える堀井選手の言葉と表情からは、ひとつのヤマを乗りこえた人からのにじみ出てくるすがすがすさを、そして波ひとつ立たぬ水面のような穏やかさを感じました。
おそらく私自身がかつて体験した気持ちと波長が重なったからそう思えたのかもしれません。
どん底の中でもがき苦しんだ揚げ句、そこからスッと抜け出した時に、自分の体の中の奥深くで感じる 「真」 がかもし出すものを私は堀井選手から感じ取ったのです。
もうひとつ印象的だったのは、彼が長野での敗因について語った時でした。 話題にもなったスラップスケートを早く取り入れるべきだったか否か、また早く取り入れていたら、結果は違っていただろうか、という問いに対しての彼の答えは、実にストレートでかっこよかったと思います。
新しい試みに早く踏み出す勇気がなかったことや、そうであったがゆえに結果が伴わなかったことなどは、自分の中の弱い、あるいは弱かった部分と、しっかり目をそらさず向き合っているからこそ言える答えなのです。
一番身近にして最大の 「敵」 に勝つ方法を見出したであろう堀井選手の特集は、スケートを楽しむやんちゃ坊主のような彼の笑顔でしめくくられていました。
(デイリースポーツ'98.6.30)
ヨーコ・ゼッターランドのスポーツ東西見聞録より
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