Atlanta 1996 that night,She has written on the back of her right hand ,in japanise "Make everything possible"
思い出の地ザグレブに平和を
日本のスポーツにかけている「根性」


スポーツ観戦している最中の会話の中で必ず話題になるのが、プレーをしている選手達の評価です。 「あの選手はいい」 とか 「ありゃ、ダメだ」 などと生ビールを片手に言われた日には、あたしらは酒のツマミじゃないっ! とひとこと言いたくもなりますが、このようにスポーツを見て一喜一憂してくれる御仁たちがいらっしゃるということはスポーツは世の中の一種潤滑油的役割を果たしているのでしょうね。    

色々な言葉で選手は評価を受けますが、それでは 「いい選手」 とは、いったいどんなもんぞや、ということについてちょっと考えてみました。 良い、この二文字の中には様々な意味あいが含まれています。 運動能力の高さであったり、頭の回転の速さであったり、あるいは技術レベルの高度さを示唆することもあります。 

人によっては何を良しとするか、色々意見はあるかと思いますが、私はもっと具体的に言わせていただくとすると、どんなシチュエーションの中におかれたとしても、それに対応することができる、すなわち対応能力の高い選手が 「いい選手」 と言えるかと思うのですが、いかがでしょう。    

先日、オリックスのイチロー選手をかれこれ5年間ほど追いつづけているカメラマンの方の特集がありました。 何でもイチロー選手のバッティングに魅せられ、彼の打つ時のまさにインパクトの瞬間を撮ろうと球場に足を運んではいるもののなかなか写すことができないとのことでした。 

1日に平均して150枚もの写真を撮っているにもかかわらず何故、インパクト時のショットが写せなかったのかとの問いにカメラマン氏は次のように答えていました。 「イチロー選手は打つ点をいくつも持っている。 だから難しいんです」。 この言葉は、どうしてイチロー選手が何年も連続首位打者になることができたのかをズバリ物語っていると言えるでしょう。   

年々、敵方ピッチャー達のチェックが厳しくなっていく中でそれらをかいくぐっていくのは容易なことではありません。 色々な球種を投げてこられてもそれらをヒットにしてしまう打撃の技術の高さ、瞬時にしてどこでボールをとらえたら良いか、そしてどのように体を使ったら良いかの判断を下す抜群のセンス。彼がヒットを放つために一定の条件などというものは必要ないのです。 

チームの調子は今ひとつですがその中でもキラリと輝きを放つイチロー選手のバッティング。 いい選手からは今後も目が離せません。


(デイリースポーツ '98.9.13)
ヨーコ・ゼッターランドのスポーツ東西見聞録より    

思い出の地ザグレブに平和を
日本のスポーツにかけている「根性」

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