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今、タイのバンコクではアジア大会が行われています。 私のチームメイトや他競技でも何人か友人たちが参加しているので毎日ハイライトをチェックしています。
友人のひとりはラグビー選手なのですが、何でもアジア大会のようにたくさんの種目が一堂に集まる大会にラグビーが参加するのは初めてのことだそうで、出発前から楽しみにしていました。
たしかに考えてみるとこのような大会は、オリンピック、ユニバーシアードと大陸大会の3つぐらいなんですよね。 そうするとオリンピック種目になっていない競技などは大陸大会にでも出場しないかぎりは他の種目の選手たちと一緒になる機会はほとんどないと思います。
「電話代が高くつくからしなくていいよ」 と言ったのに余程うれしかったのか、 「選手村ってけっこう楽しいんだぜ」 と報告してきました。 まあ、ムリもないっかと思わず私は笑みがこぼれてしまいました。 何といったって私自身にも身に覚えがありますから。
初めてオリンピックでバルセロナに行った時、選手村のカフェテリアの公衆電話から特に用事もないのに何かウキウキしてしまって日本の母に電話をかけてしまいました。 やはり、スポーツの祭典というのはどこか真剣勝負の楽しさも含めて心を浮き立たせるものがあるのでしょうね。
さてこのアジア大会の中継があったので見ようと思いテレビをつけたところ、ちょうど飛び込みが行われていました。 ちょうど日本の選手の順番がまわってきたところで、解説の方が、彼女が久々に出てきた有望な若手だということを言っていました。 今大会は8位の成績ダッタケレドモ、今後の本人の自覚と練習しだいでもっと成長するであろうことや指導者も若い芽を大切に育てていこことの大切さなどをコメントされていて、私もフムフムと共感させられるものがありました。
私は時おりプレーをしていて思うのですが、試合の時、終わって批評されるのは選手の場合がほとんどです。 例えば前と比べてあまり上達が見られない時など、 「あまり良くなってませんねぇ」 などと思い切り言われてしまいますが、本当に選手だけの責任なのでしょうか。
いくら練習を積んでも、本当に何が必要なのかというポイントがずれてやっていたとしたら上達するものもしないと思います。 指導者もセンスの良さが必要ですが、それ以上に勉強熱心さ、研究熱心さ、そして選手を育てる情熱や楽しみを知っていることが大切なのではないでしょうか。 それとも、もっとたくさんこういう指導者が出てきてほしいと願うのは選手のワガママかしら。
(デイリースポーツ '98.12.13)
ヨーコ・ゼッターランドのスポーツ東西見聞録より
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