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「スポーツ馬鹿」 という言葉を一度ぐらいはスポーツ通の方でなくとも耳にしたことがあると思います。 いったいいつ頃、誰がどういうことをきっかけにこの言葉を思いついたのか、できることなら私はその人に聞いてみたいような気がします。
私が知るかぎりでは 「スポーツ馬鹿」 は、あまり良い意味で用いられる名称ではありません。 スポーツ大好き人間、を指して言うのではなく、あいつはスポーツ以外は何もできない頭のワルいやつ、の代名詞なんですね。 でも納得できないなあ。 この言葉・・・。
もうずいぶんと長い間スポーツにたずさわってきた中でいろいろな競技の人たちと話をする機会がありましたが、なかなか切れ味の鋭い方々が多かったように思います。 それにホントに 「馬鹿」 ではスポーツはできないし、仮にやったとしてもそう大成することはないのではないかというのが私の持論です。
私が高校に入学したばかりの頃でした。 かつてバレーの名門とよばれたチームはインターハイに出るどころか、東京で16とか32あたりをウロウロしていました。 中学からたくさん有望選手を集めたわけでもなく、体格の良さもイマイチ。 しかも技術もまだおぼつかない状態。
さあ、短期間で他のチームに追いつき、追い越し、日本一になるためにはどうしたらいいか。 他より練習時間が長いのは、まあ当然のこと。 でも問題はどういう練習をするか。 ここで頭を良く使うか使わないかで大きな差が生じてきます。 これは指導する側もそうですし、選手の方もただ体を動かすだけでなく、はっきりとした目的意識をもってプレーをすることがとても大切なのです。
私たちがこの時教わったことは 「7対3の力の差があっても頭脳的にゲームをすれば優勝は必ずある」 ということでした。 この理論を実践するとき一番休まる間もないのが頭の中なのです。 実際の試合になったとき、相手の弱点をどう攻めるか、相手が予想に反する動きをしてきた時にどう対処するか、そして自チームの作戦をどう組みかえるのか等を瞬時に判断して実行しなければなりません。 「えーっとお」 なんてボケッとしているうちにゲーム終了!なんてことになりかねませんもの。
机の上に教科書を開いて勉強をしてテストでいい成績をとった。 でもこれだけがほんとに頭がいいという基準になるのかしら? いつだったか私に 「スポーツ馬鹿」 と言ったアナタ。 ちょっとは反省してよね。 一応、漢字ぐらいは書けるんだからサ(そりゃ、たまに間違うことはあるけど・・・)。
( デイリースポーツ '99.01.24)
ヨーコ・ゼッターランドのスポーツ東西見聞録より
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