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スポーツ宝島キューバ。 そこから飛び出したスーパーアスリート。 彼女の名前はミレーヤ・ルイスといいます。
17歳のころからバレーボール・ナショナルチームの不動のエースとして32歳の今も強烈なスパイクを、そのしなやかな腕から放っています。
生来の驚異的な運動能力に加えて、年々技術も円熟味を帯びてきてそのプレーを見ていると、彼女ほどスポーツを限りなく芸術に近い域で見せてくれる (いや魅せてくれるといった方が正しいかもしれません) アスリートはいないのではないかと思います。
速く走る、高く跳ぶなどの動きにボールセンスの良さが必要とされる競技で、かつゲームの展開が早いといえばバスケットボール、バレーボールだと思います。 バスケがマイケル・ジョーダンならバレーはミレーヤ・ルイス。
そう、100年に1度出現するかしないかというタイプの選手だと思っていただいて間違いないと私は断言します。
さて、私がそのルイスと初めてネットをはさんで対戦したのは私が17歳の時でした。 全日本ジュニアチームの一員として全日本、韓国、キューバの4チーム。 私は初めて世界のナショナルチームと戦えるチャンスにわくわくしていて、しかもウワサのルイスが反対側のコートに立っているなんて申し分ありません。
ところが試合が始まると何となく動きが気だるげで、今ひとつ体のキレが悪そう。 それでも私たちジュニアチームのブロックの上を通過するスパイクにはなす術もなく、完敗してしまいました。
その4カ月後に再来日したキューバの試合をテレビで観戦していたらアナウンサーが 「そういえばルイス選手に先月、女の子が生まれて・・・」 と言ったのを聞いて私はその場に固まってしまいました。 信じられないことに私がルイスと対戦した時、彼女は妊娠7カ月だったのです。 確かにちょっと太ったように見えたし、体のキレも今ひとつだったけど・・・。
「赤ちゃんを産んだら体も軽くなって、ジャンプ力も以前より伸びたワ」 とのコメントを残し、日本を後にした彼女。 そのルイスを擁したキューバはバルセロナ五輪以後、冠大会負け知らず。 この11月のワールドカップでも日本にお目見えします。 新たな 「ルイス伝説」 の目撃者にあなたもなってみませんか?
2年間にわたって続けさせていただいた見聞録も今日が最終回となりました。 デイリースタッフの皆様、そして何よりも読んで下さった方々に心より感謝申し上げます。 またお目にかかれる時までスポーツがあなたの人生に潤いと幸せをもたらしてくれることを祈って・・・。
スポーツ、万歳! ばんざい! バンザーイ!
(デイリースポーツ'99.05.02)
ヨーコ・ゼッターランドのスポーツ東西見聞録より
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