Atlanta 1996 that night,She has written on the back of her right hand ,in japanise "Make everything possible"
“WE ARE BACK”
先のラグビー日本選手権で優勝し、5年ぶりに王座に返り咲いた神戸製鋼。 ノーサイドの笛が鳴ったあとで真紅のジャージをぬぎ、そのかわりに着たTシャツの胸にデザインされていた文字だ。 アメリカではプロスポーツのみならず、大学のチームでもチャンピオンシップを制したところには必ずといっ ていいほどこの光景が見られる。 しかし、日本では珍しい。 シャツを着て、キャップをかぶった神鋼フィフティーンの嬉しいなかにもちょっとテレたような表情が見えたのが、とても印象的だった。

 6/3(土) 静岡県のバレーボール強豪校、浜北西高校の文化祭で講演を行いました。 

実は私も1枚だけ、このようなTシャツをもっている。 胸には “WE DID IT” と書かれてある。 ’91年のバレーボールW杯の時、五輪出場の最後のイスをかけてアメリカが死闘の末にペルーを破ったさい、チーム全員にファンの人から送られたものだ。 ところが私は皆がワイワイ言いながらシャツを着る様子をぼんやりながめていた。 私の左手にはギプスが巻かれており、衣服の着脱もままならなかったのだ。 W杯代表メンバーからもれたあげく、ケガをした自分。 チームの五輪行きが決まったというのに、ひとり取り残されたような気持ちでいっぱいだった。
この時自分が五輪に行くまで決してこのシャツに袖を通すまいと私は固く心に誓い、クローゼットの奥深くにしまいこんだ。 それから毎日 「私は必ず五輪に行く」 と自分に言いきかせ、それを信じた。 その半年後、バルセロナ空港に降り立った時、胸がジーンと熱くなった。
神鋼のTシャツは決勝の日、あらかじめ用意されていたことは言うまでもない。 彼らは今年、必ず復活することを自ら決定づけていたであろうし、また、それを信じて疑うことはなかったのではないだろうか。 不思議なもので物事は 「こうなる」 と決めるとエネルギーがぐっとその方向へ流れてゆく。 信念、岩をも通す。 神戸製鋼は見事に実証してくれたと思う。

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