Atlanta 1996 that night,She has written on the back of her right hand ,in japanise "Make everything possible"
「ねえ、ねえ。外国チームの選手って、けっこうワガママでしょ」。 アメリカチームに入団し、しばらくして日本に戻ってきたとき、誰かから質問された。 察するに、何でもずけずけ言うプレーヤーたちの中で一緒に練習するのは大変だろう、という意味も含めたことを聞きたかったらしい。 ずいぶんおもしろいことを言うものだなぁ、と思った。
どうも日本の団体スポーツのシステムにいる外国人選手はイコールわがまま、の概念があるようだ。 バレーボールだけに限らず、野球やサッカーとかでも聞くし、マスコミでもこのように言われることが多い。 それにしてもなぜ、そう思われるのだろう。 おそらくその原因のひとつに、自分の考えをはっきりと口にすることが挙げられるかもしれない。

アメリカチームで練習をしていたころ、何度となくチームメイトからストレートにものを言われてとまどったことがあった。 セッターだった私は、アタッカーから 「トスをもっと高く!もっとスピードを速く!」 と、いろいろ注文をうけた。 要求に応えたいと思う反面、ちょっとぐらいボールがずれたっていいじゃないのサ、と内心少々ブーたれていたのも事実。そして延々と続く要求に対し、「まったくワガママなんだから・・・」 と口から出そうになった瞬間、はたと気がついたことがあった。
彼女たちは自分が何ができるか、自分の最高の持ち味が何なのかをよく知っていたのだ。 そしてそれらが最大限に発揮されたときにチームにどれだけプラスになるか、自信を持っていたのだと思う。 アタッカーたちがしていたことは、必要なことを言葉で明確にすることによって、より良いものを作り出すためのディスカッションだったのだ。 はっきりした言葉でかけはしをつくってくれたことに対し、何も言わずに自分のトスをカバーしてくれることをちょっとでも相手にのぞもうとした自分が恥ずかしくなってしまった。 これこそワガママだ、と反省した出来事だった。

Copyright(c) 2000-2008 Yoko Zetturlund All rights reserved  無断転載を禁じる